どっしりした大きなお尻は安産型と昔から言われています。確かに骨盤腔の広い女性は出産に有利ですが、骨盤の靱帯や筋肉が弱いと腰痛や切迫早産の可能性が高くなってしまいます。出産の直前まで人力で農作業や家事をしていた昔は、靱帯や筋肉が鍛えられていて簡単には骨盤がゆるくならずに済んでいたのですが、大半の現代女性は靱帯や筋肉が弱くなっているようです。掃除・洗濯・水くみ・湯沸かし・草取り・徒歩のみの移動などなど、腰に負担のかかりそうな作業が山ほどあった頃と比べて、現代は何でも機械化されたり道具が便利になっていますね。昔は無かったデスクワークに一日中就いている女性も多く、そのため妊娠する前から骨盤がゆるみすぎていて、骨盤腔が広く、胃下垂などに悩む女性が増えています。
内臓下垂症状に悩む女性が増えるにつれ、妊娠中に子宮や胎児が下がりやすく、切迫早産も増えていると考えられます。早産をまぬかれたとしても、赤ちゃんの頭が早い内から骨盤腔内に降りてきていると生まれやすい体勢にならず、難産につながりやすいのです。
現代女性にとって大き過ぎるお尻は外見上美しいとはいえず、腰痛や骨盤周りの痛みが起こりやすい、安産もできない骨盤であるといえます。
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